離職率が高いイメージのある看護師の実情

離職率の高い職業に看護師が挙げられますが、データを見てみるとそれ以上に人手不足の業界があることが分かります。
実は看護業界の人口は、介護やIT業界に比べると極端ではありません。
近年は100万人を超えているので、他の業界からすると驚くほど人数は多いのです。

日本のITエンジニア総数が80万人前後だと言われていますから、それよりも多いということになりますね。
しかもこの数字は、正看護業に就く人のみのものです。
准看護業を選んでいる人も入れると、さらに35万人ほど増えることとなるでしょう。
准看護師という職業はすでに一部の都道部件で募集停止がされているようで、現在は新規で准看護師になるケースは減っているようです。
しかも、1年経っても看護業務従事者の数がほとんど減らないというデータもありますので、これこそが、離職率がそれほど高いわけではないことを証明しているのではないでしょうか。
2000年台前半からのデータを見ても、看護師の数は年に1万人ずつぐらいしか減っていってはいません。
本当に離職率が高ければ、まず一部で新規募集の停止がなされている准看護師の数が目に見えて減っていくことでしょう。
病院施設での仕事は大変ではありますが、やりがいという面では何の不足もありません。
給料も比較的高いレベルです。
近年は年収300万円を稼ぐのも簡単ではないわけですが、看護師の給与はそれを超えることが珍しくはありません。
そのため、離職者はそれほど多くはないのです。

しかし、それではなぜ看護師の不足が言われているのでしょうか?
私は、日本の医療格差や高齢化社会の加速が少なからず影響していると思っています。
高齢者が増えると医療の需要も増えるので、看護師の数が足りてないのかもしれません。
文末に、この問題に関する参考サイトのリンクをおきますので、さらに詳しいことが知りたい方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
http://sekai-kangoshijijyo.com