看護師求人の数と地方との医療格差について

看護師の仕事は主に医療機関における受診者や入院患者の治療補助や日常における身の回りの世話をすることになるので、当然働くべき医療機関の数に比例して求人の数は増加します。
医療機関の数や規模はその地域における居住人口や交通利便性と高い関連性があり、居住人口が多く、交通の利便性が高い地域ほど医療機関の数は多く、それに合わせるように看護師の需要も高まるのが一般的だと言えるでしょう。

そのため、景観や自然環境に優れた地方都市よりも、一般的には看護師の求人を効率良く探す場合はベッドタウンや大きな住宅街を抱える大都市周辺が狙い目です。
看護師としてのキャリアが浅い人でも応募する上で比較的ハードルの低い、耳鼻科や眼科をはじめとした比較的小規模なクリニックから、キャリアアップが期待できる総合的な病院まで、多くの求人と出会いやすくなります。
そのため、求人の少ない地方から大都市へと住まいを移し、転職活動をする人もいるくらいです。
都市部におけるアクセス利便性の良さや生活しやすい環境は、仕事探しをする上で、大きな後押しとなるでしょう。

しかしその一方で、求人数は少ないものの、前述の地方都市にある景観の優れたリゾートタイプのエリアに着目し、そこで医療業務に従事する看護師もいます。
生活環境や交通の利便性には多少難があるかもしれませんが、都会とは違ったのんびりとした雰囲気の中で働けるので、人によってはそれを快適だと感じる人もいます。
しかし、都市部で働こうとする人と地方で働こうとする人の間には、求人数や給与の差といった問題があるため、それが日本の医療格差につながっている印象が否めません。